コペンハーゲン首都圏のライフサイエン業界はR&D支出、臨床試験及び薬品開発で世界をリードしています。
4万人以上が従事するなどライフサイエンス産業が大きく発展しているデンマークは、バイオテクノロジーの開発では世界第2位、人口一人当たりの臨床試験数では欧州一です。
コペンハーゲン首都圏にあるメディコンバレーが誇るものは:
- 5万人の学生のいるライフサイエンス系大学4校から毎年2千人が博士号取得
- 病院が22か所、そのうち11か所は大学病院
- 150社以上のバイオテック企業に200社の医療機器企業
- 一流の研究者、臨床医や学者
治験申請の処理が迅速
シングル・ポイント・オブ・エントリーシステムにより、デンマーク医薬品局と欧州医薬品庁(EMA)への同時申請することで治験申請のプロセスが6週間以内でできます。そして治験承認率は95%です。
メディコンバレー拠点
- 個人登録(CPR)など電子健康データが過去数十年分が入手可能なため、研究者は病気の経過が追跡可能
- 臨床試験の正確かつ包括的な医療データベースにより研究者は医療や遺伝情報が豊富に入手可能
- 1942年まで遡ることができるデンマーク癌登録は世界有数の癌登録
- 治療領域は癌、代謝性疾患、炎症、神経学の研究を含む
- メディコンバレーはバイオテック及び製薬分野で人口一人当たりの新薬パイプライン、臨床試験、研究開発投資額がヨーロッパ第1位
- デンマークの国民の13%が臨床試験や製薬研究に貢献しており、その数は年間10万人以上
- デンマークは今後新設病院建設に56億ユーロ以上を投資
大規模な医療への投資
デンマークの行政は現在、6つの新設スーパーホスピタルを含む16の病院の建設・改修費用に56億ユーロを投資しています。このうちの20%はIT、医療技術機器や臨床機器費用に充てられます。
病院改修および新規の医療サプライソリューションを開発する官民パートナーシップの招待などはGreater Copenhagen Investmentに公開される予定ですバイオテック
医療系製品は年間170億円ユーロに達し、単一輸出品目としては最大です。製薬業界のR&Dはデンマークの総民間研究費の21%を占めています。また毎年1.3億ユーロが臨床研究費に費やされています。
この結果デンマーク企業は400以上の新薬候補を持つ強力なパイプラインを有し、デンマークは以下に挙げる分野を含む欧州全体のパイプラインの第3位です。
- 癌
- 糖尿病、代謝性疾患
- 神経障害
メドテック
メディコンバレーは200社以上のメディコ企業の本拠地で、そのうちの200社はR&Dのみ、または製造も行なっています。
- ディスポーザブル– 注射器、針、創傷ケア製品、単回使用機器やその他のディスポーザブル製品は、デンマークの医療技術産業の40%を占めています。
- 診断用 – 約20企業が様々な診断キット、血液分析装置、超音波スキャナ、バイオインフォマティックス診断のR&Dに従事しています。
- 聴覚機器 – デンマークは強いR&D力によって世界の補聴器市場の40%を獲得しています。
- 支援技術 – デザイン・機能性・品質と使いやすさを特徴とするデンマークの支援技術は世界でもトップクラスです。
学術研究センター
- タンパク質研究NNFセンター: 医療関連のヒトタンパク質に関する基礎および応用発見研究を推進。コペンハーゲン大学内。
- デンマーク幹細胞センター(DanStem): 糖尿病や癌に対する新しい治療法の開発のための基礎研究。コペンハーゲン大学内。
- バイオサステイナビリティーNNF財団センター: 化学物質が生物学的に生産されたオイルベースの化学産業から持続可能なバイオベースの社会への転換を促進するための技術を開発。デンマーク工科大学内。
- 代謝研究NFFセンター: 糖尿病や肥満の治療・防止を目的とした戦略開発のための人間の代謝に関する研究。コペンハーゲン大学内。