コペンハーゲン首都圏では世界初のカーボンニュートラルな首都を目指し、ICTの国際企業を招いて、社会実証を通じてICTソリューションの開発を進めています。
コペンハーゲンは2025年までに世界初のカーボンニュートラルな首都を目指し、現在の二酸化炭素排出量を2,5百万トンから1.2百万トン、ほぼ50%削減に向けて動き始めています。
2025コペンハーゲン気候計画の4つの重点分野はエネルギー、エネルギー消費、モビリティー、行政の効率化。このアジェンダを支援するために、ビッグデータ、スマートシティ、インテリジェント照明&光工学、そしてInternet of Thingsの分野におけるICTプロジェクトがコペンハーゲン首都圏エリア全体で行われています。
欧州で最もデジタル化が進む国デンマーク
コペンハーゲンのICTは、デンマーク行政の過去最高のレベルのデジタル化によって支えられています。今日ほとんどの国民はデジタルメールボックスを利用し、行政から送られる書面通知は全てそこに届くことになっています。
デンマークの意欲的な電子政府戦略と電子署名システムNemIDによって、市民がインターネットバンキングから税の登録を変更したり、オンラインで医者の予約なども可能です。
ビッグデータ
コペンハーゲン首都圏は電子データベースや登録にもアクセスが可能という独特のサービスがあり、海外企業も研究や治験、開発目的であれば自由に利用することができます。2014年11月、日立はコペンハーゲンに初の欧州本土のビッグデータ研究室を開設しました。
インテリジェント照明・光工学
コペンハーゲン首都圏では照明と光工学研究の世界的リーダーであり、デンマーク工科大学は常にデータ伝送で世界記録を更新しています。
コペンハーゲン首都圏のICTクラスターには、「デンマーク屋外照明研究所(DOLL)」もあり、“品質ラボ”、“バーチャルラボ”、“リビングラボ”の3研究所に分かれています。そこには照明ソリューションのための道路や経路の9.2キロが含まれています 。 DOLLは、新しいソリューションをテストする外国の照明会社も利用できます。スマートシティ
コペンハーゲンは都市のスマートシティのリーダーシップを発揮し、「コペンハーゲン・コネクティング・プロジェクト」で「2014年スマートシティ大賞」を受賞しました。
コペンハーゲン首都圏は産官学の提携やパートナーシップのアクセスが良いことから、スマートシティソリューションのための生活テストラボとなっています。さらにデンマークでは都市計画や開発に昔から市民も参加していることから、デンマーク人は新技術に対する適応性も非常に高い国民です。
Internet of Everythingのデータ革命は欧州の中ですでに最も革新的な都市の一つであるコペンハーゲンで受け入れられています。コペンハーゲンは意欲的な環境保全ビジョンを持ち、グリーンラボ設置には最適の場所です。コペンハーゲン首都圏でのプロジェクトは効率化、コスト削減や持続可能をもたらすなどのベストプラクティスとなり、その後世界の都市でデンマークの経験が展開されていくのです。
シスコシステムは最近デンマークの3都市及び「デンマーク屋外照明研究所」と画期的なパートナーシップ契約を締結しました。コペンハーゲン市が掲げている2025年までにカーボンニュートラルな町を目指すという目標を支援するためにIoTベースの市民サービスやソリューションを開発しています。
Internet of Everythingのデータ革命は欧州の中ですでに最も革新的な都市の一つであるコペンハーゲンで受け入れられています。コペンハーゲンは意欲的な環境保全ビジョンを持ち、グリーンラボ設置には最適の場所です。コペンハーゲン首都圏でのプロジェクトは効率化、コスト削減や持続可能をもたらすなどのベストプラクティスとなり、その後世界の都市でデンマークの経験が展開されていくのです。
- シスコ チーフグローバライゼーション エグゼクティブ・ヴァイス・プレジテン | ウィム・エルフィンク
金融分野におけるICT
コペンハーゲンは金融機関向けイノベーティブICTソリューション開発のホットスポットです。金融機関向けに共通のインフラソリューションを昔から開発してきたことで 官民のパートナーシップは他国と比べ非常に密接かつ協業的であり、デンマークはセキュリティを完全に担保したプロセスのデジタル化において世界のリーダー的存在です。
コペンハーゲン首都圏は欧州最大のICTクラスターの一つで、1万2千人以上のIT企業があり10万人IT関連に従事しています。国内雇用の5%を占める金融とICT企業の多くはコペンハーゲンに集中しており、民間雇用の13%に達しています。
インテリジェント交通システム
インテリジェント交通システム(ITS)はコペンハーゲン首都圏の優先分野で、2025気候計画の一環として今後5年間で多額の投資も決まっています。2018年にはコペンハーゲンがITS世界会議2018の開催都市でもあります。
「コペンハーゲンITSアクションプラン2015-2016」には次の投資分野なども含まれています。
- グリーンウェーブ交通制御(自転車がLEDを追いかけることで、信号に引っかかることのない交通制御システム):年間11億8300万DKK
- リアルタイム交通情報を基にした交通の最適化ルーティング計画:年間1億8000万DKK
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スマートパーキング:年間3億9300万DKK